こんにちは、ミルクリエーションです◎
アルコールインクアートを始めるとき、インクや用紙と同じくらい迷うのが「アルコールの選び方」ですよね。
「とりあえず家にある消毒液じゃダメなの?」
「IPAっていうのが綺麗に描けるらしいけど、匂いがキツいって本当?」
「結局、私はどれを買えばいいの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事ではアルコールインクアートに以前は定番だった「無水エタノールP」、最近の定番の「無水エタノールIP」、そして「IPA」の3種類を実際に使い比べてみました!
「無水エタノール」は酒税法改正や原材料・コスト高騰により、2023年末頃から「無水エタノールIP」という、IP(イソプロパノール)を配合したものが一般的に市場で販売しています。
そのため、記事作成時の2020年にオススメしていた「無水エタノールP」からリライトし、現状購入しやすい「無水エタノールIP」をオススメとしてお伝えしています。
アルコールインクアートに使えるアルコールの条件とは?
結論から言うと、アルコールインクアートには「アルコール濃度が95%〜100%(無水)のもの」が適していて、アルコール濃度95%以上で100%に近いものが描きやすいと言われます◎
特にラインデザインを描きたい場合や、アートのふちを細くしたい場合は、アルコール濃度が高い方が綺麗なラインが描きやすいです◎
家に置いている「消毒用エタノール」じゃダメなの?
初心者さんが一番やりがちなのが、手指の消毒などに使う「消毒用エタノール」を使ってしまうこと。実はこれ、アルコールインクアートには不向きなんです。
消毒用エタノールは、肌への刺激を減らしたり消毒効果を高めたりするために、アルコール濃度が70〜80%程度に薄められており、水分が多く含まれています。
水分が多いアルコールを使うと、以下のような失敗の原因になります。
- インクが綺麗に広がらず、弾いてしまう
- 乾くのが遅く、色が濁ったりにじんだりする
綺麗なアートを作るためには、水分を含まない「無水」のアルコールを選ぶことが絶対条件です!
【一目でわかる】3種類のアルコール比較表&違い
では、濃度95%以上のアルコールの中でどれを選べばいいのか?
代表的な3種類のアルコールを、私が実際に使って感じた特徴で比較表にまとめました。
| アルコールの種類 | 線の出やすさ | 匂いの強さ | 購入のしやすさ | コスパ |
| 無水エタノールP | △ | △ | △ | ✕ |
| IPA | ◎ | ✕ | ◯ | ◎ |
| 無水エタノールIP | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
| アルコールの種類 | 扱いやすさ(安全性) | こんな人におすすめ |
| 無水エタノールP | ◯ | やわらかいアートを描きたい人 |
| IPA | ✕ | 綺麗な線を極めたい上級者 |
| 無水エタノールIP | ◯ | 初めての人 |
それでは、ひとつずつ詳しくレビューしていきますね。
定番&おすすめのアルコール3種類を徹底比較!
以前は定番の「無水エタノールP」
私がアルコールインクアートを始めた2019年頃は、「無水エタノールP」がドラッグストアやAmazonなどでも購入しやすく定番でした。
- 描き心地:じんわりとインクが広がり、柔らかい表現が得意です。
- 匂い: ザ・アルコールという消毒液の匂いがします。
- メリット: エタノール99.5vol%以上含有で柔らかいアートが描きやすく、IPAと比べ毒性は低いとされていたのでオススメでした。
クオリティ重視だけど要厳重注意な「IPA(イソプロピルアルコール)」
繊細なラインのお花を描きたいアーティストさんや、海外のアーティストさんによく使われているのが「IPA(イソプロピルアルコール/ イソプロパノール)」です。
IPAはガラスやレンズの清掃、実験器具の洗浄などに使われます。イソプロパノール99.9%以上とボトルに記載があり、無水エタノールP以上に高濃度のアルコールになります。
- 描き心地:アルコールの揮発(乾くスピード)が早いため、インクのフチ(エッジ)がパキッとくっきり残り、とても美しい線が出せます。
- 匂い: 匂いがとにかく強烈です。 吸い込みすぎると気分が悪くなるなど、人体への毒性があるため、防毒マスクの着用と徹底した換気が必須になります。
- メリット: 安価で繊細なラインが描けます。
新たな定番!「無水エタノールIP」
酒税法改正や原材料・コスト高騰により、現在は「無水エタノールIP」という、IP(イソプロパノール)を配合したものが2023年頃から一般的にドラッグストア等で販売しています。
そのため、現在はこの「無水エタノールIP」を使用している方も多いと思います◎
- 描き心地:無水エタノールPよりも、IPAのようなライン(線)が出ます。
- 匂い:IPA単体のような強烈な匂いはなく、消毒液のような匂いです。
- メリット: 「線は出したいけど、IPAのキツい匂いは苦手…」という方に、まさにいいとこ取りの救世主。酒税がかからないため、無水エタノールPよりも安く買えるのも嬉しい◎
[実験]3種類のアルコール比較

左側から「無水エタノールP」「無水エタノールIP」「IPA」です。
無水エタノールIPは、IPAに比べ、細かいラインは出にくいですが、それでも無水エタノールPと比べると一目瞭然!びっくりするぐらいラインがでました。
やわらかいアルコールインクアートは「無水エタノールP」、繊細なラインを描きやすいのは「IPA」、中間的な役割が「無水エタノールIP」だと思います!
結局、私はどれを選べばいい?【目的別ナビゲーション】
「色々あって迷う!」という方のために、目的別のおすすめをまとめました!
- 【初心者さん・手軽に安全に始めたい人】 まずは、ドラッグストアでも買えて IPAの綺麗な線と、無水エタノールPの扱いやすさを両立した「無水エタノールIP」がおすすめ!
- 【プロ志向・圧倒的な美しい線を出したい人】 防毒マスクなどの安全対策をしっかりした上で、「IPA」に挑戦!
- 【プロ志向・やわらかいアートを描きたい人】少し高価ですが「無水エタノールP」がオススメ!
【重要】安全に楽しむための必須アイテムと注意点
最後に、とても大切な「安全対策」についてお伝えします。
特にIPAを使用する場合は、以下のアイテムを用意して安全に配慮して楽しみましょう。
- 防毒マスク(有機溶剤用): IPAを使うなら必須です!普通の不織布マスクでは有害な気体を防げません。
- ニトリル手袋: アルコールが直接肌に触れると手荒れの原因になります。インク汚れも防げるので着用しましょう。
- こまめな換気: どのアルコールを使う場合でも、必ず窓を開けたり換気扇を回したりして、空気を循環させながら作業してくださいね。
ご参考までに防毒マスクもご紹介します。目に入る危険性もあるので、少し高価ですが全面形がオススメです。(私は半面タイプを使用していますが…)
※防毒マスクに使用する吸収缶は別売りになるので、合わせて購入してくださいね!
まとめ:自分のレベルや目的に合わせて選ぼう!
アルコールインクアートに使う3種類のアルコールの違いをご紹介しました。
アルコールの種類を変えるだけで、インクの広がり方や線の出方がガラッと変わるのが、このアートの面白くて奥深いところです。
まずはご自身の環境やレベルに合ったものを選んで、お気に入りの作品を作ってみてくださいね!
最後までご覧頂きありがとうございます。
おまけ:無水エタノールIPを使用したアート(2020年制作)
昔のアルコールインクアート初心者の頃で恥ずかしい…。また近々更新したい…(゜-゜)



